鉄を編み、時を叩く。モダン空間に宿る、バスケットの優美】

室内階段手摺 NALT022 1階から
中世の残り香を、現代の静寂へ。鉄を編み、時を叩く。バスケットとツイストの織りなす、階段の品格

室内の階段に、さりげない華やかさと、確かな「体温」を添える。
今回は、伝統技法「バスケット(Birdcage)」と、「ツイスト(Twisut)」を融合させた室内階段手摺のご紹介です。

■ 現代空間に溶け込む、伝統のバランス
今回は、その古典的なバスケットをモダンな階段手摺へと落とし込みました。
全ての支柱に施すのではなく、等間隔に配置することで、空間に心地よいリズムと「抜け感」が生まれます。
シンプルな直線の中に現れるふっくらとした膨らみが、視覚的な優しさと、手に触れた時の心地よいアクセントになります。

室内階段手摺 NALT022

室内階段手摺 NALT022 2階から
■ 光と影が描く、時を止める絵画

バスケットの複雑な捻りと、笠木のランダムな叩き目。
これらが、光を受けると美しい陰影を周囲に落とします。
朝、昼、夕。時間の移ろいとともに変化する光の角度に合わせて、手摺そのものが「影の絵画」のように表情を変え、静寂なモダン空間に生命感を吹き込みます。

室内階段手摺 NALT022
室内階段手摺 NALT022 2階 吹抜部
■ アイアンの古典美「バスケット」の歴史

バスケットデザインは、16世紀から17世紀のヨーロッパ、ロートアイアンが黄金期を迎えたバロックやロココ様式の中で発展しました。
「硬い鉄を、いかに柔らかく、軽やかに見せるか」
当時の職人たちが編み出したこの技法は、一つの鋼材を4つに裂いて細い鉄の棒として数本束ねて捻りを加えることで、まるで鳥籠(バードケージ)や
籠のような立体感を生み出します。かつて貴族の館を飾ったこの装飾は、今もなお「手仕事の証」として愛され続けています。

室内階段手摺 NALT022
室内階段手摺 NALT022 1階
室内階段手摺 NALT022 笠木の最終部分
■ 触れて慈しむ、笠木の「叩き加工」

今回のもう一つの主役は、持ち手となる「笠木(かさぎ)」です。
あえて均一な表面ではなく、職人が一つひとつ丁寧に叩きを入れる「叩き加工」を施しました。
このわずかな凹凸が、握った瞬間の安心感と、滑り止めとしての機能性を生み出します。
毎日、上り下りするたびに触れる場所だからこそ、機械製品にはない「人の手の温もり」を感じていただけるはずです。

歴史ある技法を、現代の暮らしの彩りに。 視覚で愉しみ、触れて慈しむ。
階段を上るたび、何世紀も受け継がれてきた鉄の美学を感じてみませんか。

室内階段手摺 NALT022
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